製造業界にとって展示会は新規開拓の大きなチャンスの場です。
しかし、コロナ禍によりイベント等の行事は中止が相次ぎ、
「会場での展示会を予定していたのに、中止になってしまった」
「展示会を開催できなくて顧客の獲得が難しい」
など、展示会での悩みを抱えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際展示会にて集客や販路拡大を目指していた企業様からすると、このカードが使えないのは非常に大きな損失です。
そんな中、展示会もオフラインからオンラインへ転換している状況が続いています。
今まで行っていたオフラインの展示会からオンライン上の展示会(バーチャル展示会)に移行したい、と考えている方も多いかと思います。
そこで今回は、バーチャル展示会を開催したい方向けに開催に必要なツールを手順と共にご紹介します。
バーチャル展示会(オンライン展示会)のプラットフォームを提供している会社の製品を使用せずに、バーチャル展示会を開催したい場合は、主に次の3つを行う必要があります。
それは「サイトづくり」、「展示会コンテンツの充実」、「集客」です。
以下では3つそれぞれで必要なものと合わせて、気をつけておきたいことやその手順をまとめていますのでご参考ください。
バーチャル展示会のテーマが決まっている場合は、さっそくバーチャル展示会用のサイトを開設しましょう。
サイト開設の方法は大きく分けると以下の2つに分けられます。
上の2つのうち、サイトの開設方法で悩まれている方は「どのような顧客をターゲットにするのか?」ということを念頭におくことが大切です。
SEO(検索エンジン最適化)対策を本格的に行い、新しい顧客を集めたい場合は、1のようにホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。SEO対策は一朝一夕で身に着くスキルではないため、専門家に任せた方が結果的に労力も大きく削ることができます。
逆に、集客ルートは既に持っていて、なるべく費用を抑えて開設したいという方には、2のWixやペライチ等のCMSを利用することをおすすめします。
参加者を限定したい場合は、参加申し込みのできる場所を設けましょう。
お問い合わせフォームをシステムとしてホームページに組み込まずとも、参加申し込みシステムはGoogleフォームを使って簡単に作成・管理することができます。
バーチャル展示会サイトを一通り作り終えた後、自社で取り扱っているその他の製品ページなどがあればリンクを貼っておきましょう。
バーチャル展示会に来てくれた顧客の目に留まれば、新しいチャンスに繋がります。
展示会サイトの基礎を作り上げたら、次はサイト内のコンテンツ (内容)を充実させましょう。
コンテンツを充実させることで、より完成度の高いサイトが出来上がり、顧客の満足度も向上します。
「対話(chat)」「ロボット(bot)」を掛け合わせた名前の由来の通り、チャットボットとは問い合わせの対応をチャット上でロボットが行ってくれるプログラムのことを言います。
サイト内にチャットボットを置くメリットとして、来てくれた来場者が興味を失ってサイトを離れてしまうこと (サイト離脱)の防止や顧客満足度の向上に繋がるなどの点が挙げられます。
チャットボットは、サイトのHTMLに貼り付けることで使用が可能です。
以下ではおすすめのチャットボットツールをご紹介します。
料金 | RICOH クラウドアプリケーション スタートパック:5,000円 + Starter(QA数:50):月額 18,000円 Standard(QA数:200):月額 50,000円 Enterprise(QA数:2,000):年額 2,750,000円 |
製品公式サイト | こちらから |
特徴 | 『RICOH Chatbot』は、ExcelでQ&Aを作成すれば準備が完了します。予備知識や面倒なシナリオ作成が不要のため、簡単に運用が可能です。 |
料金 | 料金プランについては、こちらから問い合わせください。 |
製品公式サイト | こちら |
特徴 | 『チャットディーラー』の最大の特徴は、1契約で最大5つのドメイン分に設置可能な点です。これを機に他の自社サイトや社内管理にチャットボットを取り入れたいという方におすすめです。 |
料金 | スタンダード:月額 6,980円 プレミアム:月額 12,800円 アイビスプラン:月額 14,900円 |
製品公式サイト | こちらから |
特徴 | 『chamo』はサイト訪問者の情報を分析し、最適なチャットを表示させます。また、シンプルで直感的に使用できるため、設置が簡単で、すぐに運用が可能です。15日無料体験ができるので、一度試してみたいという方にもおすすめです。 |
チャットボットだけでなく、紹介する製品やサービスについての動画を作成し、サイト内に設置することも重要です。
動画作成には以下の手順を踏む必要があります。
動画を編集するには、まず素材となる動画や写真が必要です。商品撮影はもちろんのこと、必要に応じて音声収録などを行い素材を用意しましょう。
素材の動画を編集します。編集ソフトには無料ソフトも多くありますが、クオリティや使い勝手を考慮し、有料ソフトを使用することをおすすめします。
以下ではおすすめの動画編集ソフトを2つご紹介します。
『Power Director』
対応OS | Windowsのみ |
料金 | サブスクリプション(12ヶ月):6,200円 サブスクリプション(1か月):2,180円 買い切り:12,980円 |
製品公式サイト | こちらから |
特徴 | こちらの『Power Director』は操作が簡単のため、初心者の方におすすめです。 |
『Filmora』
対応OS | Windows、Macで利用可能。 |
料金 | 基本ビジネス3ヶ月プラン:2,980円 プレミアムビジネス3ヶ月プラン:5,960円 ライフタイムビジネスプラン:14,900円 ビジネス複数利用プラン:44,700円 |
製品公式サイト | こちらから |
特徴 | 『Filmora』には素材が豊富に用意されているため、動画作成に慣れていなくても綺麗なデザインを作りやすい仕様となっています。 |
動画が完成したらYouTubeなどにアップロードします。Googleアカウントを使ってYouTubeアカウントを開設し、動画をアップロードしてください。
アップロード後、動画をサイトに掲載すれば完了です。
バーチャル展示会には写真、会場全体を見渡せる写真も必要不可欠です。そこで活躍するのが360度カメラです。
以下では展示会の写真を撮影するのにおすすめの360度カメラを紹介します。
料金 (公式サイト参照) | 36,800円 |
特徴 | 『SC2』モデルは、THETA製品のスタンダードモデルです。高画質と精度の高い繋ぎ処理で、自然な360度の写真撮影が可能です。 |
製品公式サイト | こちらから |
料金 (公式サイト参照) | 57,750円 |
特徴 | 『V』モデルは、上記の『SC2』モデルと比べて、動画性能・転送速度・拡張性が大幅アップされたモデルになります。動画の性能が優れており、360度の”動画”を積極的に撮影したい場合におすすめです。 |
製品公式サイト | こちらから |
3次元の資料を作成して掲載するために使うツールが3DCADです。
以下ではおすすめの3DCADを紹介します。
料金 (公式サイト参照) | 1ヶ月:7,700円 1年間:30,800円 3年間:83,050円 |
特徴 | 『Fusion360』は直感的な操作に優れ、他のCADソフトと比べても操作を覚えやすいソフトです。 |
製品公式サイト | こちらから |
料金 (公式サイト参照) | 料金については、こちらからお問い合わせください。 |
特徴 | 『SOLIDWORKS』は、世界でもトップクラスのシェアを誇るCADソフトです。高い利便性と操作性、価格などの面で高い評価を得ています。 |
製品公式サイト | こちらから |
説明動画を設置するだけでなく、場合によってはオンラインセミナーの開催を検討しましょう。
より一層、製品やサービスの魅力を伝えることが可能になります。オンラインセミナー(ウェビナー)のおすすめツールについてはこちらからご覧ください。
サイトが完成し、コンテンツが充実したら残りは集客です。バーチャル展示会の集客方法には以下のような手段があります。
自社のイベントとしてオンライン展示会をより知ってもらうため、プレスリリースを出稿しましょう。
以下のようなプレスリリースツールを使用することでメディアからの注目度をより一層高めることが可能になります。
料金 | 従量課金プラン:30,000円 月契約:80,000/月 半年間契約:75,000円/月 年間契約:70,000円/月 |
公式サイトリンク | こちらから |
特徴 | 『PRTIMES』は上場企業利用数40%を誇るプレスリリース配信サービスです。様々な企業からの注目度を高められることの他、記事代行サービスなどのサービスも充実しています。(記事代行サービスは別料金) |
料金 | ライト:30,000円 ライトプラス:39,800円 スタンダード:59,800円 |
公式サイトリンク | こちらから |
特徴 | 『@Press (アットプレス)』は上でご紹介した『PRTIMES』に並ぶ大手プレスリリース配信サービスです。メディアはもちろんのこと、SNSへの発信も可能になっています。 |
よりバーチャル展示会に来てもらいたい方はGoogleのリスティング広告やSNS広告などのweb広告をかけてみることも検討しましょう。
web広告では年齢や居住地区などの細かいターゲットの設定なども行えるため、より見込み客に近いユーザーを引き込むことが可能になります。
今回は、バーチャル展示会開催に必要なツールを紹介しました。
中には、一から自分たちで組み上げるのは大変そう、と思う方もいるかもしれません。そんな方は、チェックインシステムや名刺交換システム、集客まで引き受けてくれる『evort』や『EventXtra』などのプラットフォームを検討してみても良いでしょう。
これからの時代、バーチャル展示会はより一層盛んに行われることが見込まれます。
今回の記事を参考にバーチャル展示会の開催を成功させて、新たな販路獲得や集客を目指しましょう。