自社の商品やサービスをより多くの人に知ってほしい。
そんなときには、SNSを利用したマーケティングを検討しましょう。
自社の情報をリアルタイムで発信できるSNSは、Webを通じて無数のユーザーにアプローチできる手段として多くの企業が活用しています。
そこで今回は、製造業でSNSを利用するメリットや運用に際してのポイントを解説します。
SNSにおける発信を自社の商品やイメージの認識につなげ、事業の成長や新規顧客開拓を実現しましょう。
まず、製造業におけるSNSの特色について解説します。
SNSは、公式サイトや自社ホームページとは異なる特色を持ちます。
メリットについては後ほど解説しますが、ホームページとは役割や性格が異なるものだと認識したうえで運用を行いましょう。
例えば、SNSでは公式サイトよりも積極的に多くのユーザーに情報を届けられるうえに拡散力も高いため、自社を知らなかった潜在顧客へのアプローチが公式サイトよりも容易に行えます。
公式サイトの訪問者はすでに自社を認識していることが多いため、自社を認識していないユーザーに積極的にアプローチできることはSNSの強みといえます。
BtoBの企業でもSNSによる発信は有効ですが、BtoCの企業ではより高い効果を発揮します。
SNSの利用者はビジネス的な目線ではなく消費者として利用していることが多いため、SNSでの発信が多くの見込み顧客へのアプローチになるのです。
また、商品やサービス利用者が発信したレビューや口コミを利用・拡散しやすい点も魅力といえるでしょう。
製造業においてはBtoB・BtoC企業がそれぞれ存在するため、自社の主要事業にマッチした情報発信を行うことが大切です。
ここでは、製造業でSNSを利用するメリットをご紹介します。
SNSを利用するメリットとしてまず挙げられるのは、自社の認知度の上昇です。
先述したとおり、公式サイトにおける発信と比較して積極的に情報を発信できるのがSNS最大の強みといえます。
長期的な運用を前提として根気よく発信を続ける必要がありますが、フォロワーなど発信を見てくれるファンが増えれば費用をかけずに高い広告効果も見込めます。
口コミやレビューに対してのリアクションやユーモラスな発信を行うことで、自社へ関心を抱いてくれるファンを増やしましょう。
発信を通じた自社イメージの向上もSNSを利用するメリットです。
公式サイトにおける発信は公式という立場もあるため堅い発信になってしまいがちですが、SNSではある程度くだけた自由な発信も行えます。
自社の雰囲気や意外な一面を見てもらうことができ、顧客に親近感を抱いてもらうこともできるでしょう。
また、日々の業務内容や社内環境などを発信すれば、BtoB・BtoC問わず顧客に事業内容や雰囲気をイメージしてもらいやすくなります。
ただし、あまりにくだけた内容や、企業イメージにそぐわない発信をしないよう注意しましょう。
SNSの利用者と相互的なコミュニケーションをとりやすい点も、SNSのメリットです。
ホームページでも問い合わせフォームなどを使ったやり取りは可能であるものの、メッセージ送信までの手間がかかるため、なかなか顧客とのコミュニケーションをとれないことも多いでしょう。
SNSであればリプライやコメントといった機能を利用したメッセージのやり取りが気軽に行えます。
ユーザーと積極的に会話を行う、もらった感想や意見を事業に反映する、といった形で利用者との距離の近さを有効活用しましょう。
ここでは、製造業においてSNSを利用する際のポイントを解説します。
SNSを利用する際には、目的を明確にしたうえで情報発信を行いましょう。
自社のイメージ向上、商品の紹介、展示会への集客など、目的によって行うべき情報発信が異なります。
SNS運用は長期間にわたって根気よく続けることが信頼やブランドにつながるため、目的に沿った一貫性のある発信を続けることが大切です。
誰に対しての発信なのか明確にすることもSNSを利用する際のポイントです。
どんなユーザーに情報を届けたいかによっても投稿すべき内容は変わってきます。
年齢や性別といった基本情報に加え、生活環境や職業といった具体的な情報まで意識するとよりターゲットを意識した明確な内容を発信できるでしょう。
全員に届くような発信をしようとすると、逆に誰にも響かない発信になってしまう危険も高まります。
自社が情報を届けたいターゲットをしっかりイメージしたうえで発信を行いましょう。
自社の目的に沿ったSNSを選択することも、SNSによる発信を行う際のポイントといえるでしょう。
SNSにはそれぞれ特色があり、ユーザー層や発信できる内容が異なります。
そのため、どのような目的でどのような内容を発信するのか、事前にイメージしたうえで利用するSNSを選択しましょう。
目的、SNSの特色、担当者の適性などを総合的に考慮したうえで、自社に最適なSNSを選択しましょう。
ここでは、製造業での利用におすすめしたい各SNSの特色を解説します。
Twitterは限られた文字数でのシンプルな発信とリツイートによる拡散力が魅力のSNSです。
他のSNSよりも気軽に情報発信ができるため、タイムリーな発信を積極的に行いたい場合には特におすすめのSNSといえるでしょう。
他者のツイートを自分のフォロワーに届けるリツイート機能が存在するため、自社のフォロワー以外にも情報を届けられる点も魅力です。
ユーザーの年齢層や利用目的も幅広く、高い拡散力も相まって自社の発信を極めて多くの人に届けられる可能性を秘めたSNSといえます。
Facebookは原則として実名登録が必要な、ユーザー同士のコミュニティやつながりの作りやすさが特徴のSNSです。
他のSNSと比較して利用者の年齢層が高く、30代以上のユーザーが多いSNSとなっています。
利用者の高い年齢層、実名登録といった要素から、他のSNSよりも公式という立場での情報発信に向いているといえるでしょう。
ビジネス目的で利用するユーザーも多いため、自社商品や企業活動を積極的に発信することで、ユーザーが取引先という視点で自社に関心を持ってくれることも期待できます。
Instagramは写真・動画といった映像メディアを利用した投稿をメインコンテンツとしたSNSです。
10代~20代の若者の利用者が多く、これらの年代をターゲットとした商品やサービスを展開している場合は利用を検討したいSNSといえるでしょう。
ハッシュタグを利用した検索が積極的に行われるため、ユーザーの興味を惹くハッシュタグを投稿に付与することで、特定のユーザー層へのアプローチがしやすい点が魅力です。
企業の公式アカウントをチェックする用途で利用するユーザーも多いため、ユーザーに好まれる魅力的な発信をすれば自社への関心につなげることができるでしょう。
今回は、製造業でSNSを利用するメリットや運用に際してのポイントを解説しました。
極めて多くの人がSNSを利用する現代では、SNSを利用は非常に有効なマーケティング手段です。
独自色を出した発信を行える点もホームページや公式サイトにはない魅力となっています。
商品や事業内容を知ってもらう機会が少ない製造業にとっては、より多くの人に自社について知ってもらえる貴重な場といってよいでしょう。
SNSを有効活用して、自社の商品の販促やファンの獲得を行いましょう。