【初めての広報】製造業でのプレスリリースのやり方や流れを解説

当然ですが、製造業の方もプレスリリースを配信することで様々なメリットを享受できます。プロモーションのように広告費をかけなくても多くの人に新商品・サービスの情報を届けたり、第三者機関が発信することで信頼性が増すなど、メリットが多いです。本記事では製造業でのプレスリリースのやり方や流れを解説します。

製造業のプレスリリース配信までの3ステップ

初めての方でも簡単にプレスリリースを配信できます。

プレスリリース配信までの流れは以下の通りです。

  1. メディアとコンタクトを取る
  2. プレスリリースを作成する
  3. メディアに配信する

1. メディアとコンタクトを取る

プレスリリースをメディアに掲載してもらう方法は2つあります。

  1. Web配信サービスを利用する
  2. マスメディアへ依頼する

Web配信サービスであれば、それぞれのサイトに登録し、入稿ルールに沿ってWeb上で情報を入力するだけで簡単に配信できます。また、特定のWeb配信サービスに1つ登録するだけで、系列メディアにも自動的に転載され拡散性が高いのが特長です。

一方でマスメディア(新聞や雑誌系のメディア)は、こちら側から問い合わせを行った上で相談・交渉する必要があります。問い合わせ方法はメディアによって異なりますが、多くのメディアがHPに問い合わせフォームを設けているため、問い合わせフォームを利用するのが効率的です。興味を持ってもらえれば、さらに詳しい情報を知るために取材されたり、プレスリリースを配信するだけでなくコラム記事を作成してもらえる場合があります。

2. プレスリリースを作成する

プレスリリースを作成する時は5W1Hを意識して、相手に情報が分かりやすく伝わるように心掛けましょう。

5W1H
Who(だれが)
What(なにを)
When(いつ)
Where(どこで)
Why(なんのために)
How(どうやって)

例えば5W1Hを意識して文面を作成すると以下のようになります。

”〇〇株式会社(Who)は、新製品(What)を2022年5月1日(When)から公式HP(Where)で販売します。新製品(What)は既製品より利便性を向上すること(Why)を目的としたサービスで、より快適ででシームレスな購買(How)を体験できます。”

このように5W1Hで情報を整理することで情報が構造化され、読み手にサービスの概要や特長が伝わりやすくなります。また、製品の場合は、販売価格や販売期間なども記載するとより良くなります。

後述する、PRTIMESやvaluepressなどで他の企業のプレリリースを多数閲覧できるため、初めてプレスリリースの記事を作成する場合は、一読しておきましょう。

メディアに配信する

プレスリリースの原稿が完成すれば、あとはメディアに配信するだけです。

Web配信サービスであれば、指定されたURLから画面の指示に沿って情報を入力すると、自動的に指定日に配信されます。

マスメディアであれば、掲載して欲しいメディアと個別にコンタクトを取り、掲載依頼&情報提供をする必要があります。

プレスリリースの最適な配信タイミング

プレスリリースを配信する際、少しでも多くの人に見てもらえるよう、なるべく露出が多いタイミングで配信しましょう。

ポイントはメディア関係者の行動に合わせて配信することです。

おすすめの曜日

メディア会社は暦通りに休業することが多いので、土日や休日は関係者に見てもらえる確率が下がります。

また、週明けの月曜日や週末の金曜日は、業務が立て込むため他の平日と比べて情報収集(気になるプレスリリースを探す時間)に割く時間も少ないです。

以上の理由から、おすすめの曜日は「火曜日、水曜日、木曜日」です。ただし、プレスリリースの内容が特定業種向けで、その業種が休みであれば曜日をずらすようにしましょう。

例:不動産業界向けの製品なら水曜日は避ける

おすすめの時間帯

一般的な企業であれば9時〜18時が就業時間であることが多く、特に午前中は情報収集のため様々なメディアを閲覧します。

その中でもおすすめなのが「8時〜11時」です。

通勤時間に情報収集する方が多く、またメディア関係者も午前中に情報収集を行うため、プレスリリースを配信するなら8時〜11時がおすすめです。

プレスリリースを配信する際の留意点

プレスリリースを配信する際は以下3つに留意しましょう。

  1. 必ず掲載されるとは限らない
  2. メディアの校正が入るため若干内容が変わる
  3. 誤情報には細心の注意を払う

必ず掲載されるとは限らない

お金をかけて各メディアの掲載権を購入する「広告」であれば、指定した期間は必ず掲載されますが、プレスリリースの場合は必ずメディアに掲載されるとは限りません。

その時々の時代の流れやメディアの方針、場合によっては競合製品の方が魅力的で自社商品の掲載を見送られることも考えられます。

あくまで「掲載希望」として理解し、過度な期待や行き違いが起こらないように注意が必要です。

メディアの校正が入るため若干内容が変わる

人間にも「自分ルール」があるように、メディアにも言い回しや表現のルールがメディアごとに存在します。

例えば、Aサイトでは「〜です。」と表現していますが、Bサイトでは「~だ。」などです。

自社で作ったプレスリリースは「自社のルール」に沿って文章を作成しているため、メディアに提出した後に若干の内容修正が入る場合があります。

誤情報には細心の注意を払う

会社として社外に公表するため、「情報の正確性」が重要です。

いくらサービスや発表内容が優れていても、誤字脱字や参照した情報、数字やグラフに誤りがあれば、会社の信用に悪影響を及ぼします。

特に簡易なミスは「こんなところすら間違える雑な会社なのか」という印象を与え、顧客だけでなく取引先からの信用に傷が付きます。

常に会社の顔となる意識を大切にしましょう。

プレスリリース配信サービスの選び方

ここまでくればもう少しです。あとはどの配信サービスを利用してプレスリリースを行うか検討しましょう。

予算・利用料

プレスリリースの配信サービスの平均的な費用は一本あたり2万円〜3万円です。

提供するメディアによって、年間契約や月額制、無制限定額プランが用意されており、プレスリリースの配信頻度や用途によって使い分けることができます。初めてプレスリリースを配信する場合は一本単位で申し込むのがおすすめです。その後、プレスリリースの費用対効果を見ながら、よりお得な月額プランや年間プランに移行し、継続利用することをおすすめします。

メディアの配信数と種類

プレスリリースを配信する際に最も重要なのが「どれほどターゲットにリーチできるか」です。

プレスリリースを通じて、ターゲット顧客に商品やサービスを認知してもらうためにも、利用する配信サービスの「配信数」や「種類」を確認しましょう。例えば、名前を聞いたことがあるような大手メディアであれば、他企業のメディアと提携したり、傘下に多数のメディアを抱えています。

そのため、大手であれば、その配信サービスを利用するだけで、提携しているメディアや傘下のメディアにも転載され、膨大な量のターゲット顧客にリーチできます。

製造業におすすめのプレスリリース配信メディア

では、最後に製造業におすすめのプレスリリース配信メディアを紹介します。

おすすめのプレスリリース配信メディア

  1. PR TIMES
  2. valuepress
  3. 共同通信PRワイヤー

PR TIMES

国内シェアNo.1のプレスリリース・ニュースリリース配信サービス PR TIMES

画像出典元:公式HPより

PR TIMESは国内シェアNo1の実績、月間PV数は5,800万、上場企業の利用率が48.3%と業界でトップクラスの実績があります。

提携メディア数は200を超え、提携先のメディアも含めると月間PVは1億を超えます。

提携メディア例

  • 読売新聞(オンライン)
  • 朝日新聞(オンライン)
  • PRESIDENT(オンライン)
  • 現代ビジネス
  • excite

さらにPR TIMESは独自にメディアリストを保有しており、1本のプレスリリースを1万以上のメディアと700名以上の専門家の方々に配信することができます。

そのため、プレスリリースを届けたいメディアに直接アプローチもしやすくなります。

valuepress

画像出典元:公式HPより

valuepressは業界最多の7万社以上が利用する「広く、深く伝わる」配信サービスです。

オリジナルツールで掲載希望メディアに効果的な訴求ポイントを調査できるため、メディアへの売り込みが苦手でもスムーズな対応が可能です。

最大の強みとして、プレスリリースの概要を入力するだけでvaluepress専属のプロライターがリリース原稿を作成できます。プロのライターが校正するため記者への伝わり方や理解度が格段にアップします。

また、最短60分で配信できるため、プレスリリースの準備が遅れてしまい時間が限られている場合でも迅速に対応してもらえます。

共同通信PRワイヤー

画像出典元:公式HPより

共同通信PRワイヤーは、共同通信グループのプレスリリース配信会社です。

最大の強みは、メディアへの的確なプレスリリース配信機能です。

インターネット上での情報拡散に対するニーズもしっかりカバーし、ニュースサイト・クリッピングをはじめとする効果測定ツールなどの機能も配信料金内で利用できます。

まとめ

プレスリリースは多くの人へと最新の情報が届けられるというメリットがありますが、一方で、いくらサービスや発表内容が優れていても、誤字脱字や参照した情報、数字やグラフに誤りがあれば、会社の信用に悪影響を及ぼします。そのため、5W1Hを意識し、過去の配信された記事を参考にしながらプレスリリースの作成を行いましょう。

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