化粧品を取り扱うビジネスを行うにあたって、商品管理や配送で問題を抱えてはいませんか?
そんなときには化粧品物流サービスの利用がおすすめです。化粧品は非常にデリケートで取り扱いの難しい商品であり、物流においても専用の設備やノウハウが必要です。化粧品物流サービスを利用して、化粧品の物流関連業務を一任すれば、自社の業務負担や配送ミスなどのリスクを大きく減らすことができます。
本記事では、化粧品物流サービスを利用するメリットや、サービス選定のポイント、おすすめの物流サービスをご紹介します。
化粧品に特化した物流サービスを利用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的な3つのメリットをご紹介します。
化粧品というデリケートな商材の管理を一任できるのは、化粧品物流サービスを利用する際の大きなメリットです。
化粧品は温度や湿度によって品質に影響することがあるため、保管環境にも細心の注意を払う必要があります。
自社でこのような保管環境を整備するには多大なコストがかかるため、専門業者の設備を利用することで管理コストの削減も見込めるでしょう。
化粧品物流サービスでは、商品の梱包やパッケージの管理も委託できます。
これらの業務にかかる手間を削減できることは、製品のリニューアルや試供品の同梱などに際して大きなメリットです。
ただし、これらの業務を担当するには、後述する製造業許可が必要になるため、梱包業務などを依頼したい場合には、依頼先の業者が該当する資格を有しているかを必ずチェックしましょう。
商品管理や配送にあたって、煩雑な業務を要求される化粧品物流を外部に委託することにより、金銭および人的コストの大幅な削減が見込めます。
物流サービスを自社で整備するためには膨大なノウハウや人員を必要とします。
物流サービスの整備に力を入れすぎた結果、本来力を入れるべき営業や商品企画業務にコストを割けなくなってしまっては本末転倒です。
物流サービスをアウトソーシングすることで、大きなコストカットが見込める場合には、業者に委託することを検討してみましょう。
化粧品物流サービスには多くのメリットがありますが、決して少なくない費用がかかるため、企業にとっては大きな決断であることは間違いありません。
それでは、どのような場合に化粧品物流サービスの利用を検討すべきでしょうか。
自社での商品の在庫管理に問題を抱えている場合には、物流サービスの利用を検討しましょう。
倉庫の容量や保管環境の問題、商品データ管理に関する問題を解決するには、新しい設備や商品管理システムの整備などに多大なコストを必要とします。
専用の設備や豊富なノウハウを持つ業者に依頼することで、これらの課題を一挙に解決できるでしょう。
自社配送において、誤配送などの問題が発生している場合も、物流サービスの利用を検討すべきタイミングといえるでしょう。
人の体に直接使用する化粧品の誤発送は、顧客の健康被害にもつながりかねないリスクがあります。
物流サービスを利用すれば、高度な商品管理体制でこれらの物流トラブルを未然に防ぐことができます。
顧客からの信頼の低下、重大なトラブルの発生を未然に防ぐためにも、早めの業務委託を検討しましょう。
売り上げの継続的な向上が見込める場合も、物流サービスの利用を検討すべきでしょう。
取り扱う商品のバリエーションや数量が増えるにつれて、前述したトラブルの発生率が上がることが想定されます。
扱う商品量が増えることによって誤配送や在庫管理などに問題が発生する前に、対策を講じておけば安心です。
また、物流に関する業務を一任することで、さらなる売り上げ向上のための販促活動に、コストを割くことができるのも大きなメリットです。
化粧品物流サービスを利用する際には、どのような点に注意して選択するのがよいのでしょうか。
ここでは、サービス選定の際に、特に注意すべきポイントをご紹介します。
取り扱っている商品データや在庫管理を正確に行える環境が整っているかは、物流サービスを選択するうえでの重要なポイントです。
製造日や在庫状況、どこからどこへ配送されたか等を把握できれば、商品管理やトラブルが発生した際にスムーズな対応が可能です。
在庫の少ない倉庫の特定、トラブル発生時に購入者情報や製造情報をもとに該当商品のみを回収、といった対応ができるようになります。
生産ロット単位での商品管理にも対応していれば、さらに高度な商品管理が可能になるでしょう。
物流サービスは企業によって対象となる商品や提供しているサービス内容が異なるため、利用を検討する際には、これまでの実績をしっかり確認しておきましょう。
また、BtoB、BtoCの、それぞれの実績を確認しておくことも大切です。
取り扱う商品の単位が変わってくるBtoBとBtoCでは商品管理方法が異なるため、自社のビジネスモデルに応じて業者を選定する必要があります。
双方の実績がある業者であれば、より安心して依頼することができるでしょう。
依頼を検討している業者が「化粧品製造業許可」をはじめとした免許を保有しているかもチェックしましょう。
化粧品の物流業務の中には商品の梱包やパッケージ変更など、特定の資格を所持していないと行えない業務が多数存在します。
これらの資格を所持している企業であれば安心して依頼できることはもちろん、多岐にわたる業務を担当してもらえる可能性が高まります。
商品の管理環境も、依頼する業者を選択する際にチェックしておくべき要素の一つです。
先述したように、化粧品は温度や湿度といった外部環境による影響を受けやすい商品です。
空調面など、商品を安全に保管できる環境が整えられているか、しっかり確認しましょう。
化粧品製造業許可をはじめとした免許を取得する要件には、商品管理環境も含まれているため、業者がこれらの資格を有しているか否かも参考にしてみましょう。
ここからは、代表的な化粧品物流会社・サービスをご紹介します。
企業ごとにサービス内容や強みが異なるため、自社に合ったサービスを選択しましょう。
鈴与株式会社は創業200年以上の歴史を持つ、物流に関する幅広いサービスを展開している企業です。
化粧品に特化した物流サービスも展開しており、商品の調達から配送まで、化粧品物流に関する業務をワンストップで依頼できます。BtoB、BtoCの双方に対応しており、独自の倉庫管理システムや、全国145ヶ所におよぶ物流センターで商品のデータ管理・品質管理など、顧客のニーズに細かく対応できる環境が整っています。
化粧品製造業許可も取得済みで、責任技術者の資格を持つスタッフがラベル貼付をはじめとした流通加工まで対応してくれます。
120ヶ国に及ぶ海外拠点も備えているため、海外からの輸入にも強みを持つ点も魅力といえるでしょう。
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株式会社三協は「誤出荷ゼロ」に代表されるように、物流品質に徹底したこだわりを持ってサービスを展開しています。
常に顧客のニーズを実現するための物流品質向上に努めており、厳格な検品や品質チェック、設備の改善などを推進しています。
「化粧品製造業許可」に加えて「医薬部外品製造業許可」や「高度管理医療機器等販売業・貸与業許可」といった資格も取得済みのため、医薬部外品の化粧品をはじめとした幅広い商品の取り扱いが可能です。
これらの資格の要件となっている商品管理環境も高いレベルで備えており、温度管理や湿度管理はもちろん、防塵や防虫などにも徹底した環境づくりを行っています。
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株式会社エヌ・ティ・ティ・ロジスコは、NTTグループの情報技術を利用した物流システムに強みを持つ企業です。
高い情報技術力を活かし、入荷・出荷・在庫管理業務、配送業務などを一貫して請け負うサービスを展開しています。化粧品の専用倉庫が用意されているうえ、倉庫とは別に検査設備や空調設備などの専用設備も用意されている、徹底した環境づくりも大きな魅力といえるでしょう。
また、小売店への配送はもちろん個人宅への配送も可能で、BtoB、BtoCの双方に対応しています。
検品・ラベリング・セット組み・ピッキング作業など、多岐にわたる業務を担当してくれることも心強いポイントです。
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本記事では、化粧品物流サービスの概要やおすすめの物流サービスをご紹介しました。化粧品は配送の際にも専用の設備やノウハウが必要となる、取り扱いの難しい商材です。プロの物流サービスを利用することで配送の質を上げることはもちろん、自社の物流関連業務の大幅なコストカットにつながります。化粧品に関する物流で不安や問題を抱えている場合には、化粧品物流サービスの利用を検討してみましょう。