製造業のホームページをリニューアル、もしくは製作する際には、どのような点にポイントをおいて製作するべきなのでしょうか。
今回は製造業におけるホームページの製作ポイントや、成功事例を詳しくご紹介します。
製造業において、自社のホームページは必要ないと感じられている方も多いのではないでしょうか?しかし、実は製造業こそホームページが重要です。
というのもホームページは多くの人にアプローチできる立派な集客ツールとして役立つ他、採用やニュース発信の場としても機能します。
制作もしくはリニューアルを考えている方に向けて、改めて自社ホームページのメリットや機能についてご紹介します。
自社ホームページはよく“看板”に例えられます。自社製品を購入しようとするお客様はもちろん、協業などを検討しているお客様など、様々な方を集客できる広告・広報として活用できます。
またホームページ内に採用ページを設ければ、これから働きたいと考えている方へ自社の魅力が伝わりやすくなり、より多くの募集が見込めるでしょう。
上記の広告・広報としての機能に関連して、新製品の発売、展示会への出展、新たなカタログの発行、メディアへの掲載など、自社に関わるお知らせを発信する場としてもホームページは機能します。検討フェーズが異なる様々なお客様に対して、最新の製品情報を伝えるニュースとしても、自社ホームページは役立つのです。
ホームページ上の情報は、営業活動にも役立ちます。例えば自社のホームページにパンフレットやお問合せ、チャットボット(自動会話プログラム)などの機能を搭載することで24時間問い合わせを受けられることはもちろん、既に自社に興味を持っている顧客に対してのアプローチが可能となります。
関連して、よくある質問などを設置しておけばよりスムーズに商談を運ぶことができるようになります。
ホームページには様々な機能を搭載することが可能です。例えば請求書を自社指定している場合、雛形をホームページからダウンロードできるようにしておけば、わざわざメールでやり取りする必要もなく、業務をより効率的に進められます。
また、ECサイトを導入し、自社ホームページと紐付けることで、既存顧客からの定期注文も全てオンライン上で完結します。
※ただしECサイトの導入は別途大幅な予算が必要になります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
それでは製造業のホームページをリニューアル・制作する際に、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。
社内で制作する場合も、外注する場合にも最低限把握しておきたいポイントを詳しくご紹介します。
製造業に関わらず、掲載しておくべき内容は以下になります。
会社概要に関してはより詳細に記すことによって、会社の規模感を伝える事ができます。従業員を多く抱える企業であれば、それも強みとなります。また毎年黒字を出しているのであれば年毎の収益を掲載しても良いでしょう。
また、企業理念を載せることによって、何を大切にして企業活動を行っている会社なのか、共感できる企業も増え、対外的なイメージ向上にもつながります。
上述した通り、ホームページは搭載する機能などによって様々な場面に使用できるツールとなります。しかしECサイトの導入も考えている場合は予算編成や時間的コストなども大きく変わる可能性があります。
そこで制作・リニューアルする際に、ホームページに何を求めるのかを予め整理しておきましょう。事前に明確化しておくことで、ホームページの制作を外注、もしくは社内で行う場合もスケジュールや予算の把握がより容易になります。なお、以下では製造業のホームページで、あると便利な機能をご紹介します。より画期的に活用ができるよう、参考にしてください。
自社で主力となる製品や取引数の多い、実績のある製品がある場合や特許を取得している場合、別途ページを設けて紹介することでより自社のアピールをする事が可能になります。
もしデジタルカタログなどがあれば、製品カタログを掲載すると、オンライン上でやりとりが可能になります。新規・既存顧客関わらず、商談や新規注文が容易になるでしょう。
TOPページは訪問者から見て最初に目に入る、その企業の第一印象やイメージを決める重要なページです。自社の強みやターゲットを明確にした上で、どのようなイメージを与えたいのかを整理しておく必要があります。
例えば品質に重きを置いているのであれば「安心・力強さ」を与えるのがベストです。この場合はいかに品質にこだわっているのか、管理体制や機会のこだわりなどを写真や画像を用いて押し出していくと良いでしょう。
最近では工場が稼働している様子を動画にしてトップページに配置している企業も増えています。また、柔軟に対応する事が強みであれば「親しみやすさ」を伝えると良いでしょう。お客様と連絡をとっている従業員の姿や従業員同士の会話の風景などを切り取った画像を配置すると、イメージが伝わりやすくなります。
ホームページの制作は基本的にデザイン(ラフ)→デザイン→機能などを実装→公開といった流れになります。
新規顧客はもちろんのこと、機能によっては既存顧客やこれから入社したいと考えている人材など、自社のホームページには様々なユーザーが訪問します。
したがって、デザインの時点で、メニューや画像配置などにも気を配り、使いやすさにもこだわることが必要です。外注に全て任せるのではなく、進捗報告を貰い、実際にどのように動くのかを都度確認しておくと、齟齬が無くなります。
オカネツ工業株式会社のホームページでは、TOPページで事業内容が一目で分かるようになってます。「設計から製造、配送まで一貫して注がれる高い技術」といったキャッチコピーだけでなく、「農業機械分野を中心に」といった文章など、どの領域に強みがあるのかが非常に分かりやすくなっています。
製品にもそれぞれキャッチコピーが付いているため、画像をクリックしなくても、要点をおおまかに把握することができます。
世代を問わず、自社の強みや製品を訴求したい場合に、ぜひ参考にしたいホームページとなっています。
三和製作所のホームページでは、製造業の特徴であるカタログが上手く利用されています。
また、カタログとは別にパンフレットのラインナップも豊富です。
パンフレットは既に注目している製品がある方に閲覧してもらい、カタログは三和製作所の製品を広く知ってもらうために利用してもらうという使い分けができます。
ホームページ上のカタログは、製品を上手くカテゴライズさせた状態で掲載されることから、苦労せずに注目製品を探すことができるでしょう。
株式会社平戸製作所の主な取扱製品は加工製品やボルトといった細かな部品です。
ホームページではこれらの部品がどのような製品で使用されているかを一目で確認できます。白黒のデザインで揃えられた写真などから、1世紀にも渡る会社の歴史を伝えており、以下に長く事業を続けてきたのかを伝えています。
製造業のホームページは、コツを掴めばお客様との接点として有効な手段です。
成功事例としてご紹介したホームページの良い点を見ながら、ぜひこの機会に自社のホームページを見直してみてはいかがでしょうか?
また自社ホームページの情報を定期的にアップデートすることで、自社の企業活動が積極的に行われていることをアピールすることができます。
また、新たな顧客を獲得しようとしているという意思表示を閲覧者に受け取ってもらうこともできるでしょう。大切な集客ツールであることを自覚し、アップデートを怠らないことが大切です。