マネジメント職におすすめな資格7選|マネージャーに必要な能力とは?

マネジメントとは?


ビジネスにおいて「マネジメント」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

「マネジメントする」というように使ったり、「〇〇マネジメント」というように使ったりするのを見聞きしたことがある人は多いでしょう。

ここではマネジメントの意味とその役割について解説します。ビジネスマンにとっては必須の知識ですので、覚えておくようにしましょう。

マネジメントの意味


国語辞典で「マネジメント」を検索すると「経営などの管理をすること」だと分かります。これは同じ意味をもつ英単語の「management」を由来としている外来語です。

「マネジメント」という言葉自体は、「経営の神様」としても知られている経営学者ドラッカーが1973年に著作した『マネジメント』という書籍から生まれたとされています。

そして、ドラッカーは「マネジメント」を「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義しています。

マネジメント職の役割

では、マネジメント職の役割とは一体どんなものなのでしょうか。

マネジメント職は「マネージャー」と呼ばれ、日本語に直すと「管理職」とされることが多いものです。そして、「マネージャー」についてドラッカーは「組織の成果に責任を持つ者」と定義しています。

「マネジメント」と「マネージャー」の定義を組み合わせると、マネジメント職の役割とは「組織に成果を出させること」であることがわかります。

マネジメント職に求められるもの


マネジメント職は、組織に成果を出させるために確実に必要不可欠であるものです。しかし、マネジメント職の多くは力不足であり、スタッフたちから不満を持たれています。

以下は日経メディカルの「職場の上司に関する意識調査」の結果を示したものです。

50%以上が上司に対して不満を感じていることがわかります。このままの状態で組織が成果を出せる可能性は非常に低いでしょう。

ここではマネジメント職に求められる力を紹介します。「マネジメントの必須スキル8選と基本的な考え方」をまとめた記事もありますので、こちらも参考にしてみてください。

先を見通す力

マネジメント職には「先を見通す力」が必須です。常に一歩先を予想して先回りして対応をチームに周知することで、突発的な問題が発生しづらい状態を作ることができるからです。

突発的な緊急の問題を「作らない」という環境作りは、マネジメント職の先見力にかかっています。

もしマネジメント職が目先の課題解決だけを考えてしまっていると、常に組織はその場しのぎの行動しか取れなくなってしまいます。
短期的には結果が出るかもしれませんが、常に突発的に発生する問題の対応に追われることでチームは徐々に疲弊し、さらに予定通りに仕事を運ぶことが難しい状況になります。

そのため長期的に見るとチームメンバーからの不信感や不満に繋がり、成果が現れないという負の連鎖が続くでしょう。

マネジメント職には先を見通す力が欠かせません。

チームを引っ張る力

チームを引っ張る力がなくてはマネジメント職は務まりません。
しかしただ指示を出しチームに指導をするだけで、部下はついてきてくれるでしょうか?

もちろん一時期は「仕事だから」とついてきてくれるかもしれません。しかし指示を出されるばかりではだんだんと信頼を失い、モチベーションの低下にも繋がるでしょう。

マネジメント職は組織のリーダーとして、モチベーションを向上させたり、正しく動機付けを行なったりすることでチームを正しい方向へ導く必要があります。

そしてそれだけでなく、「マネジメント職の人間が率先して動く」ということが大切です。要は、「背中を見せる」ということですね。
口先だけでなく、誠意や熱意を行動で示すことがチーム全体を引っ張る原動力に繋がります。

組織をうまく管理することも、「マネジメント職」の醍醐味の一つです。

コミュニケーション力

マネジメント職は仕事ができる必要があります。しかし、仕事ができるだけではただの独りよがりなリーダーです。マネジメント職は周りからの信頼や支持を集められる人間である必要があります。

そのためにはコミュニケーション能力が確実に必要です。

コミュニケーション能力に長けていれば、ストレスのない人間関係の構築ができます。

例えば部下がミスをしたとき、どのようにフォローしフィードバックするのか。いつもと違い元気がなさそう、などの変化に気がつくことができるか。目標に対してどのように動機付けし、モチベーションを高めるのか。

そういったことは、全てマネジメントに必要なコミュニケーション力がなければ達成できません。
チームメンバーと適切にコミュニケーションをとり、それぞれのモチベーションをマネジメントすることがマネジメント職には必要です。

個人の能力を見極める力

マネジメント職の最も重要な仕事のひとつとして「人的リソースの分配」があります。つまり、誰をどこで仕事させるかを決定するということです。

そのために必要なのが「個人の能力を見極める力」です。
単純作業が正確でとても速い人もいれば、コミュニケーションに長けた人もいるでしょう。

そういった個人の能力の使い所を考え、適切に配置することで最短で利益を生み出すことができる集団へと昇華させることができます。

逆に適切な配置ができないことにより「人はいるのに時間がない」「なかなか成果に結びつかない」状態が増え、全員が忙殺されることで周りを気遣う余裕がなかったり、空気感の悪いチームになってしまったりすることも。

チーム全体が正しく機能するために「個人の能力を見極める」ということは重要なスキルの一つと言えます。

経営に関する知識力

マネジメント職は、経営に関する知識も時には必要になります。

通常チームをマネジメントするマネージャーは、あくまで現場の判断を正確にできることが前提の職位です。
現場の状況を鑑みて、目標設定やフィードバックをします。

しかし経営に関する知識があれば、マネジメントの一つ上の層から現場を俯瞰することができるようになります。

例えば会社全体の数値を意識した目標設定をし、実際に達成できた場合、そのチームや部署は会社の中での重要度が向上するでしょう。
また通常中間管理職として現場と経営層との板挟みになることも多いマネジメント職ですが、経営知識があれば経営層の主張を正しく理解した上で進めることが可能です。

経営知識があるということは、多くのマネジメント職の人間にとってきっとプラスに働くはずです。

こちらの記事では、経営知識の一つである財務諸表の、営業における重要性・実際にどのような点に気をつければいいかを解説しています。
ぜひ参考にしてください。

おすすめのマネジメント資格7選


いいマネージャーになるため、またはキャリアアップをするための近道を知りたいと思ったことはありませんか?

そんなマネジメント職としての成功を目指しているあなたにおすすめなのが「資格を取ること」です。資格を取れば実績になるうえに、その資格を使ってキャリアアップもできます。

ここではおすすめのマネジメント資格を7つ紹介します。マネジメント職についている人なら確実に意識しておきたいものです。

ビジネスマネジャー検定

ビジネスマネジャー検定は、マネジメント職に就いているものをワンランク上のステージへと導いてくれるものです。合格率は50%程度で、合格することによって総合的なマネジメント能力があることを客観的に示せます。

名刺に「商工会議所認定ビジネスマネジャー」と明記できるようになり、それによって取引先からの信頼、キャリアアップ、転職へのとても大きな武器となります。

プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャー試験は、IPA(情報処理推進機構)が行っている国家資格です。とても人気な資格ですが、難易度が高く、合格率は10%ほどと言われています。

しかしながら、日経BP「IT資格実態調査2019」においては保有者数ランキング4位という人気の資格です。

IT分野に属する人なら取得しておいて間違いのない資格だといわれています。

メンタルヘルスマネジメント検定

メンタルヘルスマネジメント検定は、日経キャリアマガジン「お役立ち資格ランキング」で3位を獲得したことがあるほどの資格です。

東京都生活文化局の調査によると、毎日の生活のなかで不安やストレスを抱えている人が65%以上いることがわかっています。ひどい場合にはメンタルケア不足によって社員が離職してしまう可能性もあるほどです。

メンタルヘルスマネジメントはこれからもっと必要になってくる資格といえるでしょう。

社会保険労務士

社会保険労務士は、企業の数あるリソースのなかでも人材を専門としたものです。非常に需要が高いものになっているので、転職やキャリアアップにはもってこいの資格だといえます。

独立開業をすることによって年収1,000万円も目指せる資格です。合格率は6~7%と低いですが、頑張り抜くだけの魅力がある資格となっています。

社会保険労務士

社会保険労務士は、企業の数あるリソースのなかでも人材を専門としたものです。非常に需要が高いものになっているので、転職やキャリアアップにはもってこいの資格だといえます。

独立開業をすることによって年収1,000万円も目指せる資格です。合格率は6~7%と低いですが、頑張り抜くだけの魅力がある資格となっています。

MBA

MBAは他の資格とは違って「学位」に相当するものです。経営学修士号・経営管理修士号にあたるもののことをいいます。よって、厳密には「資格」ではありません。

MBAを取得するためにはビジネススクール等に通うことが必要です。同志たちとともにMBA取得を目指すことになるため、経営の知識・判断力だけでなくて、コミュニケーション能力は周りを引っ張る力も身につきます。

詳細は過去記事で紹介していますので、こちらを参考にしてください。

中小企業診断士

中小企業診断士は、キャリアアップや転職だけでなく独立開業をする人も多い資格です。日本経済新聞の「新たに取得したい資格ランキング」でも1位を獲得していました。

日本の総企業のうち99%を占めている中小企業をサポートする中小企業診断士への需要はいつまでもなくなりません。学習するだけでも、マネージャーとして経営に関する豊富な知識をつけられるおすすめの資格です。

日商簿記2級

日商簿記2級は、経営管理に役立つとして企業から最も求められている資格のひとつです。経営の知識がつくことはもちろん、知識を定着させることによって先を見通す力も身につきます。

BizHitsの調査によれば、転職で最も役に立った資格が「簿記」だというデータも出ています。

画像出典元:BizHitsより

開催回によって合格率はまちまちで8~47%程度となっているので、しっかりと勉強していく必要があります。

マネジメント資格をとってキャリアアップ


マネジメント資格は取得することによって、キャリアアップ・転職・独立開業に役立つことがわかりました。

もちろん資格をもっていなくてもスタッフからの尊敬を集めているマネージャーはいます。しかしながら、キャリアアップ・転職などとなると客観的な実績が必要です。そんなときに資格は役に立つのです。

マネジメント資格を取得して、自分が思い描いているキャリアを歩めるようになりましょう。

この記事はさんが執筆しました

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