【2021年最新】音声文字起こしの最新手法|ツールからコツ・裏ワザも紹介

会議の議事録や各種講演会などで必要となる音声の文字起こし。
みなさんはどのような手法で実施されていますか?

大量にある場合は外部委託されている場合も多いかもしれませんが、現在は無料のツールで高いクオリティで音声データの文字起こし(テキスト化)をすることができます。
コツや裏ワザを駆使すれば、さらに高精度にテキスト化することが可能です。

そこで、今回はオススメの無料文字起こしツール6選と、その使い方、さらに高い精度で変換するためのコツやとっておきの裏ワザをご紹介していきます。

オススメ音声文字起こしツール5選

まず、今回ピックアップしたオススメの音声文字おこしツール(アプリ)をご紹介します。

  • Google ドキュメント
  • Microsoft Word(365シリーズ)
  • ユーザーローカル音声議事録システム
  • Texter(テキスター)
  • 音声文字変換&音検知通知

今回は、パソコンで利用できるものからスマホ(iOS/Android)で使えるツールやアプリをピックアップしました。

また、私が【この記事の冒頭文】「会議の議事録や~ご紹介していきます」までを読んで、スマホで録音した音声データを、試しに下記条件で各ツールでテキスト化してみました。

  • 録音はスマホのボイスレコーダーアプリを利用
  • 録音データをノートPCの15㎝程度の距離から再生
  • 音量は通常の話し声程度

その結果も発表させていただきますのでお楽しみに!

Google ドキュメント

Googleドキュメントは、Google社が提供しているクラウド型の文章作成ツールです。
無料で利用できる上に、簡単な操作方法で音声の文字起こしを行うことができます。

手順は下記のとおりです。

  1. まず、新規のドキュメントを開き、【ツール】から【音声】をクリックします。
  2. すると、画面上に【マイクのアイコン】が出てきますので、これをクリックします。

以上です。
とてもわかりやすい操作性ですね。

ちなみに、録音した冒頭文を変換してみると下記の結果となりました。

句読点やカッコ以外、100%原文のとおり変換できました!

無料でこのクオリティ。
とても優良なツールといえるのではないでしょうか。

またGoogle ドキュメントにはモバイル版のアプリも配信されています。
iOS/Androidどちらも対応しており、同じアカウントを使用すればデータはパソコンなど他端末とも共有が可能です。

出先やすぐに利用したいときにはモバイル版、音声データが手元にある場合はWeb版、といった風に状況に応じて使い分けることができるのは、他のツールにはないメリットですね。

Microsoft Word(365シリーズ)

次はMicrosoft Wordのディクテーション機能での音声文字起こしをご紹介します。
注意が必要なのが、この機能はMicrosoft 365シリーズ、つまりWeb版のOfficeアプリでのみ利用ができる機能です。

これからご紹介するMicrosoft 365はサブスクリプション制の有償アプリです。
企業でライセンスを購入して製品版をインストールされている場合は利用ができませんのでご注意ください。

操作はとってもカンタン。

  1. Wordを開いて、右上の【ディクテーション】というマイクのボタンを押すだけ。

気になる変換結果は下記のようになりました。

かなり高い変換率です。
「で」が「de」となっている部分が1カ所ありますが、それ以外は問題ありません。

Wordを利用すると、テキスト化した文章を、そのまま校正機能などを利用して誤変換部分を特定できます。
文字起こしの後の作業も楽になるこの機能は、Wordならではのメリットといえます。

Microsoft 365をすでに契約されている方は、ぜひお試しください。

ユーザーローカル音声議事録システム

「ユーザーローカル音声議事録システム」は株式会社ユーザーローカルが提供する無料ツールです。

出典:株式会社ユーザーローカル ホームページより

このシステムはただ音声をテキストに変換するだけではなく、テキストマイニング技術を利用し、会議やミーティングでどんな単語がよく発言されているかを写真のように画像にまとめて表示することや、発言から感情を分析し、ポジティブな発言・ネガティブな発言なのかを可視化できるという面白い機能が備わっています。

使い方はとてもシンプルです。

  1. 上記のサイトにアクセスし、真ん中の【新しい会議を開始する】をクリックします。
  2. 下記の画像の状態になれば、文字起こしが可能です。

では、変換率はどうでしょうか。

おおむね良好でしたが、一部、飛んでしまいました。

シンプルに音声データをテキスト化したいだけなら、他のツールで充分かもしれません。

このシステムならではの分析機能が気になる人は、活用してみてはいかがでしょうか?

Texter(テキスター)

Texter(テキスター)は、iOS専用の文字起こしアプリです。

音声だけでなく、画像ファイルやPDF、動画から文字を読み取ることができ、手書き文字でもテキストにして編集できるようにできます。

基本利用料は無料で、アプリをダウンロードすればすぐに使い始めることが可能です。

利用頻度が高く、より多くの音声を文字起こしする場合や法人利用など、利用目的に合わせて追加課金プランも用意されています。

しかし無料プランでもすべての機能を制限付きで利用できるので、まずは無料プランで使い始めてもいいかもしれません。

使い方はとてもシンプル。

アプリを起動して、【中央下のマイクのアイコン】をタップするだけです。

続いて変換率をみてみましょう。

1ヵ所を除いて問題なく変換できました。

スマホアプリでも十分、文字起こしに活用できることがわかりました。
パソコンが手元にない人は、ぜひスマホアプリで代用してみてください。

音声文字変換&音検知通知

最後にAndroid版の音声文字変換アプリ「音声文字変換&音検知通知」をご紹介します。

Google社が開発しており、世界で1億以上ダウンロードされている人気アプリです。

音声文字起こし機能だけでなく「赤ちゃんの泣き声」や「煙警報のビープ音」などの特定の音を検知し、お知らせしてくれる機能もついています。

操作はこちらもカンタンです。

アプリを起動し、【中央のマイクアイコン】をタップするだけ。

そして気になる変換率はコチラです。

パーフェクトな結果になりました!
とても有用なアプリですね。

さらに詳細の使い方については下記のサイトを参考にしてみてください。

キレイに文字起こしをするコツ・裏ワザ


ここまではオススメ文字起こしツールの紹介をさせていただきましたが、次はそのツールを最大限活かすために、「キレイに文字起こしをするコツと裏ワザ」をご紹介したいと思います。

キレイに文字起こしをするためのコツ

キレイに文字起こしをするためのコツは大きく3つあります。

クリアな音声の録音を心がける

キレイに文字起こしするためには「これがすべて」といっても過言ではありません。
クリアな音声で録音ができれば、ツールのテキスト化の変換率が格段に上がります。
録音の方法、場所などを考え、よりクリアな音で録音できるように心がけましょう。

最適な音量を見極める

音量が小さいと文字起こしツールが反応せず、その部分の自動テキスト化ができなくなってしまいます。
逆に、音が大きすぎると変換率が低くなる傾向があります。
最適な音量を見極めることが重要です。

できるだけ雑音を入れない

指向性マイク

状況によっては難しいかもしれませんが、雑音を入れないで録音することも重要です。
可能であれば、特定の方向の音だけを拾う指向性マイクの使用がオススメ。

難しい場合は、録音する場所を工夫し、できるだけ録音したい音声の主以外の声が入らないようにする工夫をしましょう。

困ったときの裏ワザ

しかし、どんなに頑張ってもクリアな音声が取れなかったり、雑音が入ってしまったせいで、ツールを利用してもうまくテキスト化できない状況に陥ることもあると思います。
そんな時にオススメの裏ワザがあります。

それは、「録画した音声をイヤホンで聞きながら、自ら発声して文字起こしをする」という方法です。

この方法であれば、音声データの品質が低い状態であっても、自らの声でクリアな音声で文字起こしツールを活用できるため、高い精度での変換が期待できます。

また、1.25倍や1.5倍で録音データを再生することで時間短縮もできます。
音声データにもよりますが、1.5倍までの速度であれば、イヤホンで聞きながらの発声は難しくありません。

ぜひ、一度お試しください。

まとめ

今回、私が録音した音声では「Googleドキュメント」とAndroid版アプリ「音声文字変換&音検知通知」の変換率が高いという結果になりました。
しかしどのツールも誤変換はわずかであり、どれもシンプルな操作性で有用なツールです。

ご自身の使用環境や操作性などに合ったツールで、ぜひ文字起こしを使いこなしてみてください。

この記事はさんが執筆しました

【2021年最新】音声文字起こしの最新手法|ツールからコツ・...