グローバル化が進み、日本でも外国人と触れ合う機会が増えていく一方、最大の壁になっているのが言葉です。
近年では東京オリンピックの開催に伴い、翻訳アプリもよく目にするようになりました。
最近の翻訳アプリは無料で使用できるだけでなく、
など、シーンに応じて対応可能な様々なアプリが開発されています。
そこで今回は様々なアプリの中でも代表的な無料翻訳アプリ4つをピックアップし、それぞれの特徴と翻訳精度/使いやすさを検証・比較していきます。
特徴をつかんで、ご自身に合った最適な翻訳アプリを見つけてみてください。
今回は以下の4つのアプリをピックアップしました。
いずれも精度の高さや翻訳機能、使い勝手の良さが人気の秘訣です。
なお今回はスティーブ・ジョブズの名言、
「Do you want to spend the rest of your life selling sugared water, or do you want a chance to change the world?(残りの人生、このまま砂糖水を売ることに費やしたいのか、それとも世界を変えるチャンスをものにしたいか?)」
を日本語訳し、4つのアプリそれぞれの翻訳精度を検証していきます。
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汎用性が高く、人気の高い翻訳アプリが『Google翻訳』です。
『Google翻訳』にはカメラ、音声、画像などの様々な機能が備え付けられており、あらゆるシーンで使い分けが可能となっています。
例えばカメラ翻訳機能を使用すると撮影するだけで海外の標識の意味が分かったり、音声翻訳機能を使い、スマホに話しかけてもらうだけで相手が何を話しているのかが瞬時に分かります。
また機能面だけではなく、『Google翻訳』は100ヶ国以上の言語に対応しており、翻訳精度/スピードも非常に早く、使い勝手も非常に良いアプリと言えるでしょう。
このように、『Google翻訳』には多くのメリットが存在しますが
というデメリットもあるので注意が必要です。
それでは実際に『Google翻訳』の日本語訳を確認してみましょう。
『Google翻訳』は短い文章を翻訳する機能は優れているようです。
正しい翻訳がされており、翻訳精度が高いことが分かります。
また、会話で実際に利用したところ、おおむね問題なく利用できました。
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『VoiceTra(ボイストラ)』はNICT(エヌアイシーティー:国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発したアプリです。(参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000374227.pdf)
多言語(31か国語)に対応しており、また長文精度にも長けているという特徴があります。
訪日外国人を対象としていることもあり、訪日観光客の比率が多い台湾や中国などアジア圏の翻訳精度が特に高いです。
日本語の音声認識機能は高いものの、翻訳精度はやや不安が残る内容となりました。
実際の翻訳精度を確認してみましょう。
英文は”Do you want to spend the rest of your life selling sugared water, or do you want a chance to change the world?”ですが、
VoiceTra(ボイストラ)ではsellingが訳されておらず、砂糖水も砂糖を使った水と翻訳されています。
意味は伝わらなくはないですが、自然な文章とは言い難い翻訳となっています。
また翻訳した結果が履歴に残らない、音声翻訳とテキスト翻訳しかできず、使い勝手に不安が残る点も気になるところです。
学習もしたい・様々な機能を柔軟に利用したいという方は不向きのアプリと言えるでしょう。
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『Papago(パタゴ)』はLINEの親会社である韓国企業Naverが運営するアプリです。
という特徴があります。
一方で翻訳できる国の言葉が13カ国と他のアプリと比較するとやや少なく、長文や韓国語以外の場合翻訳精度が落ちるというデメリットも存在します。
ハングル語でも精度が高いと言われていますが、日本語訳ではどうなのでしょうか?
実際の翻訳文章は下記の通りです。
原文の意味とは限りなく近いですが、やや違和感が残る訳文となりました。
サービス内容がGoogle翻訳と似ていますので、ハングル語以外で利用する場合はGoogle翻訳のほうがおすすめできます。
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Weblioは日本語⇄英語翻訳のみのアプリとなっていますが、その精度は高いです。
また訳文だけでなく、翻訳した文や単語の類義語や例文も表示されるため、英語の勉強利用には最適です。
一方でテキストベースのため、音声での翻訳ができない、英語しか利用できないというデメリットも存在します。
会話などのリアルタイムで利用するというよりは英語の学習やビジネスメール、英語の論文や文章を読むときに利用するという使い方がおすすめです。
先ほどもあげた通り、Weblioは英文訳の精度が高いです。
実際の翻訳内容は下記の通りです。
これまでの翻訳アプリとは違って主語がはっきりしており、正確な翻訳になっています。
ただし翻訳画面が見にくい、広告が大きすぎるなど、操作感があまり良くない点は非常に気になりました。
今回は代表的な翻訳アプリの精度を確認してきました。
まとめると
結果的に、翻訳精度やサービスの多様性の観点からGoogle翻訳が最もおすすめできるアプリです。
ご自身に合ったシーン別にアプリを使い分けて円滑なコミュニケーション、学習に役立ててみてはいかがでしょうか?